明石市での新築・中古マンション購入で押さえておきたい流れとポイント

公開日 2024年10月25日 最終更新日 2024年11月17日

明石市は、交通の利便性と自然環境の調和が取れた「住みやすいまち」として知られています。JR明石駅や西明石駅からは大阪や神戸へのアクセスが良好で、通勤・通学に便利です。

さらに、明石海峡や明石公園など豊かな自然が近く、リフレッシュできる環境が整っています。市内には商業施設や医療機関、学校が充実しており、生活の利便性が高い点も魅力です。特に子育て世代には、医療費助成や保育料無償化といった充実した子育て支援が評価されています。

2024年、明石市で新築・中古マンション購入を考えている方にとって、最新の市場動向や購入プロセスを理解することは非常に重要です。

この記事では、明石市で新築・中古マンション購入を考えている方に向けて、注目エリアの住環境やマンション購入の相場、子育て支援など購入時に押さえておくべきポイントを網羅し、資金計画から契約、引き渡しまでの流れを詳しく解説します。

地域の特性や物件選びのコツを知ることで、理想の住まいを手に入れるための確実なステップを踏みましょう。

兵庫県明石市の５つの地域ごとの人口推移

兵庫県明石市の地域ごとの人口推移については、全体的に緩やかな増加傾向にあります。2024年10月時点での明石市全体の人口は約30.6万人で、そのうち、本庁（明石駅周辺）エリアには約13.9万人、大久保エリアに約8.8万人、魚住エリアに約4.9万人、二見エリアには約2.9万人が住んでいます。

2014年から2024年の10年間について、全体として市内の人口は増加傾向にありますが、エリアによって異なります。

明石市全体における増加傾向は、主に転入による社会的要因が影響しており、地域ごとの動態もほぼ同様に増加傾向が見られます​。

​また、人口構成においても少子高齢化の影響が確認されています。例えば、1980年から2020年にかけて、年少人口（15歳未満）は減少傾向にあり、生産年齢人口（15歳〜64歳）も減少する一方で、老年人口（65歳以上）が増加しているという全国的な傾向と一致しています​。

明石市住みやすさ人気エリアランキング

明石市には、子育て世代やファミリー層、通勤者に人気のある住みやすいエリアがいくつかあります。住みやすさはアクセスの良さ、周辺環境、生活の利便性、教育機関や公共サービスの充実度などで評価されます。以下は、一般的に住みやすいとされる明石市のエリアランキングです。

１．明石駅周辺エリア

特徴

明石市の中心部である明石駅周辺エリアでは、特に利便性が高く、JR明石駅や山陽電鉄明石駅が利用可能です。大阪や神戸へ通勤する人にとって非常に便利な場所です。明石公園や魚の棚商店街など、自然や商業施設も充実しており、日常の買い物にも便利です。

人口推移

人口は比較的安定しています。一部の地区では微増が見られます。

２．西明石エリア

特徴

JR西明石駅は新幹線が停車するため、遠方へのアクセスも良好です。駅周辺は再開発が進んでおり、新しいマンションや商業施設も増えています。子育て世代にも人気が高く、住宅地として非常にバランスが良いエリアです。

人口推移

明石駅周辺エリアと同様に人口は比較的安定しています。一部の地区では微増が見られます。

３．大久保エリア

特徴

JR大久保駅周辺は、近年発展が進み、駅前に大型ショッピングモール（イオン明石ショッピングセンター）やさまざまな店舗が立ち並びます。新しいマンションや住宅が多く、ファミリー層に非常に人気のあるエリアです。

人口推移

ここ数年、特に開発が進んでおり、人口が増加しています。駅前や新興住宅地が整備され、ファミリー層が増えているのが特徴です。

４．魚住エリア

特徴

JR魚住駅周辺は、比較的落ち着いた住宅地であり、家族向けの一戸建てやマンションが多く見られます。生活に必要な施設も揃っており、教育機関も充実しています。駅から少し離れた場所には自然も多く、静かな環境を好む人に人気です。

人口推移

魚住エリアは緩やかな増加を見せています。駅周辺の開発が進むにつれて、利便性が向上しつつあるため、今後も増加が見込まれます。

５．朝霧エリア

特徴

JR朝霧駅周辺は、神戸方面へのアクセスが非常に良く、神戸市西区に近接しています。海が近く、朝霧駅からは明石海峡大橋も望むことができる景観の良さが魅力です。このエリアには大蔵海岸公園など自然を生かした施設が充実しており、子育て世代やファミリー層にとっても魅力的で、子育てしやすい環境が整っています。また、住宅地としての人気が高まり、地域の利便性が大きく向上しています。

人口推移

明石市朝霧エリアでは、いくつかの大きなプロジェクトが行われ、地域の利便性や居住環境が改善されています。そのため、近年人口が増加しており、今後も増加が見込まれます。

６．二見エリア

特徴

JR東二見駅周辺は、静かな住宅街が広がり、子育て世代に人気があります。比較的家賃や物件価格が手頃でありながら、生活に必要な施設も揃っています。落ち着いた環境を求める人には魅力的です。

人口推移

二見エリアは人口がほぼ横ばい、もしくは微減していますが、住宅開発の余地があるため、長期的には改善の可能性もあります。

詳細なデータについては、各年齢別や地区別の統計が市の公式サイトにて提供されています。

明石市で新築・中古マンション購入を考える6つの理由とは？

明石市は、交通の便が良く、自然環境が豊かで、生活に必要な施設や教育機関が揃ったバランスの取れた住環境を提供しています。また、子育て支援が充実しているため、特にファミリー層にとって理想的な居住地と言えます。

これらの理由から、明石市でのマンション購入は、多くの人にとって魅力的な選択肢となるでしょう。では、具体的に明石市の6つの魅力について解説していきます。

1.豊かな自然と景観

明石市は、海に面しており、特に明石海峡や淡路島、明石海峡大橋などを望むことができる美しい景観が特徴です。海に近いため、週末には釣りや海沿いの散歩、またバーベキューなどのアクティビティも楽しめます。

また、明石公園など緑豊かな公園も多数あり、自然と触れ合える機会が多いのも魅力です。こうした自然環境が整った地域に住むことで、日々の生活にリフレッシュできる場所が近くにあるという安心感があります。

2.交通の利便性

明石市は、大阪や神戸へのアクセスが非常に良い点が大きな魅力です。JR明石駅や西明石駅からは、JR神戸線で神戸駅まで約15分、大阪駅までは約40分という短時間でアクセスが可能です。また、西明石駅には新幹線も停車するため、関東や九州方面への長距離移動にも便利です。

これにより、通勤や通学、出張が多いビジネスパーソンにとっては、非常に生活しやすい環境となっています。山陽電鉄の利用も可能で、地元での移動にも便利です。

3.生活の利便性

明石市は、商業施設や医療機関、学校が充実している点でも住みやすさが際立っています。明石駅周辺には、「アスピア明石」や「パピオス明石」などのショッピングモールがあり、日常の買い物や外食を楽しむのに便利です。また、市内には多くのスーパーや商店街が点在しており、地元の新鮮な食材を手に入れることができる魚の棚商店街も有名です。

4.子育てしやすい環境

明石市は、子育て支援に力を入れている自治体として全国的にも評価されています。例えば、0歳から高校卒業までの子どもに対して医療費の自己負担分が全額助成される「こども医療費助成制度」や、保育料が無償化される制度があり、子育て世代にとって経済的な負担が軽減される仕組みが整っています。

さらに、児童館や保育施設が充実しており、地域での子育てサポートがしやすい環境が整っています。

5.教育環境の充実

教育機関も多く、明石市内には公立・私立を問わず、幼稚園や小中学校、高校が充実しています。また、図書館や地域の文化施設も整備されており、子どもたちの学びやすい環境が整っています。

さらに、学習支援や文化・スポーツ活動の充実度も高く、子どもたちが健やかに成長できる環境が提供されています。

6.比較的手頃な住宅価格

明石市は、交通の利便性や住環境の良さに対して、マンション価格が比較的手頃なエリアでもあります。大阪や神戸市内に比べて、広い間取りの物件をリーズナブルな価格で購入できるため、特に若い世代やファミリー層に人気があります。

新築・中古マンションの選択肢も多く、自分に合った住まいを見つけやすい点もメリットです。

明石市の特徴的な5つの子育て環境や教育支援策

上記で解説してきた通り、明石市は「子育てしやすいまち」として知られており、特に子どもがいる家族にとって非常に魅力的な支援制度が多いです。2024年も、これらの支援を活用することで、生活費や教育費の負担を軽減し、快適な新生活を始めることができます。このような理由から、近年他市から明石市への流入が顕著となっています。

では、具体的に明石市で利用できる代表的な補助金や手当ての例について解説していきます。

1. 子育て支援

こども医療費助成制度

明石市では、0歳から高校卒業までの子どもがいる家庭に対して、医療費の自己負担分を助成しています。保険診療の一部負担金が全額助成され、医療費の負担が大幅に軽減されます。

保育料の無料化

明石市では、幼稚園や保育園の費用が無償化されています。3歳から5歳までの子ども、さらに0歳から2歳までの低所得世帯（住民税非課税世帯）の子どもも無償化の対象です。

第3子以降の児童に対する特別支援

第3子以降の子どもについては、様々な追加支援があります。たとえば、保育料のさらなる減免や学童保育料の軽減などが含まれます。

2. 住宅関連支援

明石市住宅リフォーム助成金

明石市では、子育て世代や高齢者を対象に、住宅リフォームにかかる費用を助成する制度があります。これにより、家のバリアフリー化や耐震改修などの負担を軽減できます。

定住促進補助金（明石市）

明石市で住宅を購入する際、定住促進を目的とした補助金が提供される場合があります。特に子育て世代や若年世帯向けの補助制度が充実しており、新築・中古マンションや一戸建ての購入に対する助成金が利用できる可能性があります。

3. 子育て手当

児童手当

全国的に行われている制度ですが、明石市でももちろん適用されます。子どもが中学校卒業までの間、所得に応じて支給されます。1人目から2人目までは月額1万円、3人目以降は1万5千円が支給されます。

ひとり親家庭への支援

明石市では、ひとり親家庭に対する支援も充実しています。児童扶養手当や生活支援サービスなど、多岐にわたるサポートが用意されています。

4. 教育費助成

明石市就学援助制度

小中学校に通う子どものいる低所得家庭に対して、学用品費や給食費などの一部を助成する制度です。この制度を利用することで、教育にかかる費用負担が軽減されます。

高校生の授業料無償化

国の制度に基づき、高校生の授業料が一定所得以下の世帯に無償化されるほか、明石市では通学にかかる費用に対する支援もあります。

5. その他の地域支援

明石市プレミアム商品券

地元経済を活性化するために、定期的に「プレミアム商品券」が発行されることがあります。この商品券は、地元商店での買い物に使えるため、家計の節約に役立ちます。

2024年明石市マンション購入価格動向について

明石市のマンション購入価格相場は、駅からの距離や築年数によって大きく異なりますし、購入するエリアによっても大きく価格が変わってきます。

１．駅からの徒歩距離

駅に近いほど価格が高く、たとえば徒歩1分の物件では坪単価が約75万円（㎡単価約22.7万円）で、徒歩5分では約61万円、徒歩10分で約54万円、徒歩15分で約41万円、徒歩20分離れると約35.3万円（㎡単価約10.7万円）になります。

２．築年数

築年数:築浅の物件ほど価格が高く、築1年で坪単価は約119万円（㎡単価約36万円）。築5年で約98万円、築10年で約75万円、築20年では坪単価約47.8万円（㎡単価約14.5万円）に落ち、築年数が古くなるにつれて価格は下がる傾向があります。

また、明石市の中古マンションの平均売買価格は3,000万円台前半が多く、特に家族向けの3LDK物件が豊富です。築年数やリフォームの必要性、管理費なども考慮しながら検討すると良いでしょう。

３．エリア別マンション価格相場（新築マンション）

明石市内の新築マンション購入価格は地域や物件の条件によって異なりますが、いくつかの主要なエリアの相場を見てみましょう。

１．明石駅周辺エリア

中心部では、利便性が高いため、マンションの価格は比較的高く、特に新築物件は3LDKで4,000万円～5,000万円程度の物件が一般的です。

２．大久保エリア

明石市の大久保エリアは、新築マンションのプロジェクトが多く進んでおり、駅からの距離が短い物件が特に人気です。ここでは、新築マンションが3,500万円から4,500万円程度の価格帯で取引されています​。

３．西明石エリア

新幹線が停車するJR「西明石」駅周辺では、利便性が高いこともあり、3,520万円から5,540万円程度の価格帯が一般的です。間取りは1LDK～3LDK、専有面積は約60.63㎡～77.39㎡です。

４．魚住エリア

JR「魚住」駅近辺では、3LDKの新築マンションが3,680万円～5,040万円で提供されており、専有面積は約63㎡～82㎡です。

５．二見エリア

山陽電鉄「西二見」駅近くでは、3LDKマンションが3,480万円～4,700万円の価格帯で販売されています​。

このように、明石市内の各エリアでは価格帯に差があり、駅へのアクセスや周辺の商業施設の有無が価格に影響しています。

４．エリア別マンション価格相場（中古マンション）

明石市の地域ごとの中古マンションの購入価格相場は、立地や駅からの距離、築年数によって異なります。以下に主要な地域別の平均的な価格相場をお伝えします。

１．明石駅周辺エリア

駅近で商業施設や公共施設が充実しており、利便性が高いエリアのため、価格相場:は専有面積70㎡前後の中古マンションで約2,500万円～3,500万円と他エリアと比べると高めです。

２．大久保エリア

JR「大久保」駅周辺は開発が進んでおり、ファミリー向けの物件が多く、生活環境も整っているエリアです。価格相場:は明石駅周辺エリアと同じく70㎡前後で約2,000万円～3,000万円程度で少し高めです。

３．西明石エリア

JR「西明石」駅は新幹線も停車し、交通アクセスが非常に良好なエリアです。こちらも明石駅周辺エリア、大久保エリアと同様に70㎡前後で約2,200万円～3,200万円程度の価格帯になります。

４．魚住エリア

静かな住宅街が多く、比較的リーズナブルな価格帯で購入できるエリアです。70㎡前後で約1,800万円～2,800万円と他エリアと比べて比較的安い価格帯です。

５．二見エリア

海に近く、自然環境を重視する方に人気のエリアです。70㎡前後で約1,500万円～2,500万円と他のエリアに比べて比較的リーズナブルな価格帯となっています。

６．朝霧エリア

山陽電鉄「朝霧」駅周辺で、神戸方面へのアクセスが便利です。人口が増加し、利便性も高く人気のエリアとなっているため、70㎡前後で約2,000万円～3,000万円と大久保エリアや西明石エリアと同水準の価格になっています。

明石市でマンション購入を検討する際の２つのポイント

マンション購入は、物件探しから資金計画、契約手続き、引き渡しに至るまで、いくつかの重要なステップを経て進みます。そうした重要な２つのポイントについて解説します。

１．マンション購入の基本的な流れ

まず、自分のライフスタイルや将来の家族構成を考慮し、FPを通じてライフプランを作成するところから始まります。ライフプランを作成することで、将来にかけたお金の流れを把握することができるようになり、自分たちにとって無理のない購入予算を把握することが可能になります。それに伴い住宅ローンなどの返済も考慮した資金計画を立てます。

関連記事はこちら⇒：正しいライフプランの作りかた～無理のない住宅予算がわかる～

予算を設定した後に、いよいよ理想の物件やエリアを選定します。次に、物件見学や比較検討を重ね、購入希望のマンションが決まったら、住宅ローンの事前審査を申し込みます。このようにして、いよいよ契約に進んでいきます。

２．契約から引き渡しまでの流れ

売主との条件交渉や契約書の締結へと進みます。その後、住宅ローンを正式に申し込み、ローンが承認されれば残金を支払い、最終的に物件の引き渡しを受けます。

これらの流れを理解しておくことで、スムーズな購入手続きを行うことが可能です。

まとめ：明石市でのマンション購入を成功させるコツ

いかがでしたでしょうか？明石市でマンション購入を成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。

１．地域特性を理解する

明石市は、大阪や神戸へのアクセスが良好でありながら、自然環境も豊かで静かな生活ができるエリアが多いのが魅力です。エリアごとに異なる特色があるため、交通の利便性や周辺施設の充実度を考慮し、生活スタイルに合った地域を選ぶことが大切です。特に「大久保」や「朝霧」など、人気の住宅エリアの特徴を比較し、自分に合う場所を絞り込みましょう。

子育て支援が充実している明石市は、特にファミリー層にとって住みやすい環境が整っています。子どもがいる家庭では、教育環境や医療施設の充実度を考慮することで、将来を見据えた暮らしが可能です。

２．ライフプランを作成し予算に合わせた物件選び

まず最初に物件見学をしてしまうと、夢が膨らんで気持ちを押さえることが困難になり、多少無理しても・・・という感情が先行してしまいがちです。後々住宅ローンの返済に困らないように、物件探しを始める前の冷静なうちに、事前に必ず住宅購入専門のファイナンシャルプランナーにライフプランを作成してもらい、将来に向けたキャッシュフローを把握したのちに無理のない住宅予算を設定しましょう。

３．資金計画とローン審査

物件選びの前に、あらかじめ予算を設定し、無理のない住宅ローンの返済計画を立てることが大切です。住宅ローンの事前審査を通して借入可能額を把握し、返済計画に無理がないように注意します。

明石市の相場は、エリアや物件タイプによって幅があるため、手頃な中古マンションも含めて検討すると選択肢が広がります。そのあたりも、自分たちのライフプランに沿った物件選びを進めていきましょう。

４．現地見学で物件確認

実際に物件を訪れ、周辺環境やマンションの設備状況を確認することも重要です。明石市内の物件は、海が近い場所も多く、周辺の景観や生活環境を直接確かめておくと良いでしょう。

これらのポイントを押さえれば、安心して明石市でのマンション購入を進められるでしょう。