公開日 2022年5月2日 最終更新日 2023年3月14日
住宅購入予定者で約9割の方がお世話になるのが住宅ローン。日本には銀行からモーゲージバンクまで取扱い機関数で約1200社、住宅ローンのラインナップが何と4500種類以上もあるのです。
この中から自分たちにベストな住宅ローンを選ぶのは至難の業です。では、一体どうやって自分たちにとってベストな住宅ローン選びを進めたらよいのでしょうか?
ネットで調べると、今では住宅ローンの比較サイトもありますが、金利の違い程度しか比較材料がないものが大半ですので情報としてはやや不十分です。
ベストな住宅ローンを選びかたを知る前に、過去に住宅ローンを借りた人たちが事前にどのように情報収集し、どのように選び、借りた結果どうだったかなど、まずはこれから借りる方が気になる4つのデータをご紹介して読み解いてみましょう。
超低金利でおよそ7割の世帯が変動型住宅ローンをチョイス
住宅金融支援機構による住宅ローン利用者の実態調査(2021年10月)によると、銀
76.5%の人が住宅・販売事業者(営業職員、店頭など)など「売り手」から住宅ローンの情報を入手
リクルートライフスタイルの住宅ローンの利用状況についてのアンケートでは、34.6%の人が1位で住宅・販売事業者(営業職員、店頭など)を情報源としていたという調査結果でした。以下2位「金融機関の店舗窓口」23.7%、3位「金融機関の営業職員」18.2%、4位「家族・友人・知人の話」14.7%という結果でした。
実に1位から3位の「売り手」側から情報収集している人が76.5%を占め、住宅ローンについての事前の情報収集において利用者が公平中立な情報を収集できていない実情が見て取れます。
2.5人に1人は住宅ローン選びで後悔している
オンライン住宅ローン比較サービス「モゲチェック」を運営する株式会社MFSの「住宅ローン選びの後悔」に関するアンケート調査によると、住宅ローン選びで後悔している人は実に半数近くの44.0%であることがわかりました。後悔している人の割合が最も高いのは40代で、子育て家族では教育費など30代の頃にはなかった支出が新たに発生し、住宅取得時よりも経済的な負担が大きくなっていることが要因と推測されます。せっかくあこがれのマイホームを手に入れたとしても、住宅ローンの返済に追われてしまっては日々の暮らしに余裕がなくなりストレスを抱えてしまいます。
住宅ローンの比較検討不足や返済期間・方法などに不満が多い
同じくオンライン住宅ローン比較サービス「モゲチェック」を運営する株式会社MFSの「住宅ローン選びの後悔」に関するアンケート調査によると、住宅ローン選びで後悔している理由で最も多かったのが「もっと金利の低い金融機関を選べば良かった」で42.7%、次に「違う金利タイプを選べば良かった」で29.1%でした。金融機関や住宅ローンの比較検討が不十分だったことや、変動金利にするか固定金利にするか、返済期間の設定など返済プランの立て方に納得感がないことが伺えます。住宅会社や不動産会社、金融機関のなど「売り手」からの情報収集の割合が多い中、住宅取得後に高い割合の不満や後悔があることから、事前の情報収集の方法を再考する必要性が感じられます。
まとめ
あこがれのマイホームを手に入れた後にお金に困らない理想の暮らしを実現するために、自分たちにとってベストな住宅ローンを選ぶことが成功への近道となります。過去のデータから判断すると、従来の「売り手」中心の情報収集では自分たちに合った金利タイプや返済期間を冷静に見極めることの限界が見て取れます。もっと公平中立な立場から情報を収集する必要性があり、住宅ローンの選択において独立系ファイナンシャルプランナーへの相談ニーズの高まりが今後より一層大きくなることでしょう。次回は具体的に自分たちにとってベストな住宅ローンを選ぶ方法をお伝えいたします。
最適な住宅ローン選びは株式会社Erwinの運営する「マイホーム購入の相談窓口」で
独立系の住宅専門ファイナンシャルプランナー(FP)が第三者の中立な立場で住宅ローンの選定をはじめ住宅会社や不動産会社選び、無理のない資金計画などの住宅相談窓口としてゼロからの家づくりを全面サポート。「売り手」とお客様のミスマッチを撲滅するをモットーに初心者の強い味方として後悔のない家づくりを支援しています。
株式会社Erwin 代表取締役
マイホーム購入の相談窓口 代表、ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、住宅FPエキスパート。不動産や住宅予算診断、住宅ローンの専門家として、第三者的な立ち位置からのお金の専門家として、その後の人生を考えた上でのアドバイスを行っている。不動産に関わる知識や税務などのライティングに携わる。